内部SEOとリスティングの相乗効果が必須

リスティング広告もSEO対策も、検索エンジンからユーザをサイトに誘導するための同党の広告手段という意味合いで、同じとらえ方をよくされているのですが、実はかなり異なる性質ということを知っておくことで、リスティングのみに頼っている他社との大きな差別化が可能になってきますので、ここで紹介します。

リスティング広告のメリットは即効性

リスティング広告は、即効性があります。とにかく資金に糸目をつけなければ、無理矢理でもユーザをサイトに誘導することが可能です。

ただリスティング広告のデメリットをあえてあげるのであれば、やはり半永久的にGoogleに対してリスティング広告の手数料が発生し続ける、ということになります。

SEO対策がしっかりされていれば、狙ったキーワードで純粋に上位表示を達成することができるのであれば、リスティングに投下する費用を大きく軽減することが可能です。

ただそれだけでなく、そのための費用を別の宣伝費用などに費やすことも可能です。

たとえば、「リスティング広告」という競合も多くクリック単価も高いキーワードに対して、リスてイング広告を出稿すれば、月で相当の予算を組む必要がありますが、これがSEO対策のみでリスティングに頼らず純粋に上位に表示されていれば、その価値はそのリスティングに投下するはずだったはずの相当の予算と同等のものにあります。

SEO対策のメリットはロングテールでの安定した集客

SEO対策に即効性を求めるのには無理があります。Googleの上位表示を達成するには、Googleにサイトの質が高いことをしっかりと分かってもらう必要があります。

Googleは上位に表示されるべきサイトを適正に上位に表示するために、蓄積し続けている世界屈指の検索技術力で、不正な検索エンジン上位対策=SEO対策をペナルティ扱いとし、淡々と大手のサイトでも関係なく圏外に飛ばすなど、容赦のないアップデートを推し進めています。

不正な検索エンジン上位対策、即ち外部的要因(被リンク)による外部SEOは、年々上位表示が厳しくなってきています。上位表示が厳しいどころか、ペナルティを課されるリスクも高く、今ではクライアントもそれらの知識をつけ、外部SEOを敬遠するようになってきています。

では、外部SEOの他にできる対策はないのか?

あります。それが内部SEOなのです。外的要因のみで上位表示を達成しようとする外部SEOに比べ、内部SEOはGoogleに優しく、不正を行って上位達成を狙うものではありませんので、安心して対策が可能となります。

"質"を重要視した対策を行うため、それを適正にGoogleが判断してくれれば、自然とGoogleが人を連れてきてくれます。Googleも良いサイトに人を送り込むことで、Google自体の存在価値が向上しますので、一度よい判断をされれば、継続的に、安定的にアクセスを検索エンジンから求めることが可能です。

では、サイトの質を上げるといっても具体的には何をすればよいのでしょうか?

まずは、基本中の基本ですが、HTMLの記述方法・文法が正しいかどうかを調査します。決して100点(厳格な採点方法はさておき)満点である必要はありません。

タイトルタグはページごとに固有になっているか、ディスクリプションも同じくページごとに固有になっているか。見出しタグの構成は正しいか、パンくずがあるか、シンプルなリンク構造になているか、などかなり昔からやって当たり前と言われていることを、やっておけばそれでとりあえずはOKです。

ほかにも、キーワードの出現率は?ソーシャルメディアをうまく使っているか?など、考えればきりがないほど細かなものもありますが、最低限の内部対策してあれば、あとはコンテンツを増やせばそれですべて解決なのです。

ただ、このコンテンツを増やすというのが簡単そうで簡単ではありません。CMSを組まなくてはいけないからとか、更新性のブログシステムを入れなくてはいけないとか、そこのハードルは重要ではありません。

今では、サーバにワンクリックでワードプレスやムーバブルタイプといったかなり高機能なCMSをさくっとサイトにインストールすることが可能です。

むしろハードルが高いのは、サイトのコンテンツをなぜ増やす意味があるのかをしっかりと理解しないままに、CMSをなんとなく使っているという方が大変多く、完全にそれらの機能を持て余してしまい、お客さんをうまくサイトに誘導できない、というところにあります。

なぜ、コンテンツは増やすことが内部SEOにつながるのか?まずは底をしっかりと理解しましょう。

コンテンツが増えると、ページの数だけ誘導できるキーワードが増える

ただ単にページ数を増やすだけでは、逆にマイナスの効果が検索結果に働いてしまいます。価値のない、読む価値のないコンテンツ、ユーザが必要としないコンテンツを増やしても、ユーザの滞在時間を減らし、直帰率を高め、平均PV数を落とすこととなり、結果的に検索エンジンよりマイナスの評価を得てしまうことになります。

当サイトは、リスティングに関するTips情報を配信しています。

TipsはGoogleのキーワードアドバイスツールを利用して、実際にリスティング広告に興味がある人がどのようなキーワードで検索をしているかを分析し、そのキーワードに沿って"読み応えのある、ユーザにとって確実に有益になるだろうコンテンツ"を作ることに注力しています。

実際に人が検索しているワードから逆引きして、有益なコンテンツを作るため、ある程度固定客となりえる潜在的な訪問数を期待することが可能で、一度そのコンテンツをサイトに落とし込んでおけば、たとえそのページ単体へのアクセス数が日換算で少い数字だったとしても、サイト全体で多くのページを保有しておけば、そのページ数分のキーワードで集客が可能となるので合計するとかなり膨大なアクセスを稼ぐことが可能となります。

1ページに対して設定できるキーワードは2個かせいぜい3個です。意外と少なく、しかしこれが適正でもあるのです。

実際にこのサイト内のページのコンテンツで考えてみると以下のようになるのですが、ほとんどの場合が2個しか対策できない、というか2個がやはり適正になりますね。

※【】内は対策しているキーワード数とキーワード
リスティング広告とは 【2個:リスティング広告 とは】
SEOとリスティング広告の違い 【3個:リスティング広告 SEO 違い】
リスティング広告運用の流れ 【2個:リスティング広告 流れ】
リスティング広告運用に関するよくある質問 【2個:リスティング広告 よくある質問】
スマートフォン用リスティング広告 【2個:リスティング広告 スマートフォン】
リスティング広告の歴史 【2個:リスティング広告 歴史】
リスティング広告はGoogle Adwordsだけじゃない 【2個:リスティング広告 Adwords】
自社運用とプロ運用の差 【2個:リスティング広告 プロ】
リスティング広告に失敗する理由 【2個:リスティング広告 失敗】

意図して多くのキーワードを無理やり入れようとすると、上記のタイトルがむやみに長くなり、意味が分かりにくいものになりユーザにとってやさしくないページ構成となってしまうのです。

このように対策できるキーワードが1ページに対して制限があるので、であれば多くのキーワードで集客したい場合、やはりページ数を増やして質の高いコンテンツを用意するという内部SEOの手段はもはや常套手段と言えるのです。

1ページ1日1人しか見てくれなかったとしても、100ページしっかりとコンテンツを作れば、100ページ1日100人という計算がたちます。

また、それらのコンテンツは資産となり、サイト上に存在し続けるため、継続的にそのアクセスを稼ぐことができるのです。

このように、SEOといっても、外部と内部で対策の方法は大きく異なり、とくに内部SEOの重要度は今後もっともっと高くなってくることが確実視されています。リスティング広告とSEOの性質をしっかりと把握したうえで、それらとうまく付き合うことが必須となってくるでしょう。

リスティングの広告だけでなく、SEOにも強い弊社にぜひお任せください。