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2014.05.19
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品質スコア10を連発するための品質スコア攻略法
掲載順位を上げ、クリック単価を抑え、表示回数(インプレッション数)を増やし、顧客獲得単価(CPA)を抑えるためには品質スコア(品質インデックス)を高くするほうが良いということはご理解いただいたと思います。
品質スコアって何?という方は、リスティング広告で表示回数を増やしながら、広告費を削減する品質スコアとは?をお読みください。
今回は品質スコアを上げるための基本をお伝えします。
基本的な設定を継続的に細かく修正することで作業量は膨大になりますが、品質スコアを上げることが出来ます。
品質スコアを攻略するためには、敵を知る必要がありますね。
品質スコアを構成する要素その
最重要 要素 約60% キーワードのクリック率
品質スコアの決め手となる最大の要因はクリック率です。
クリック率が高い広告を作るスキルは、リスティングで成功するための必須だと言えます。
品質スコアは、元々入札単価以外に、ユーザーに求められているかどうかを計る指標として導入されました。Googleが選んだのが、実際に広告を見たユーザーの多くが選んだ広告はユーザーにとって一番有益な広告であろうと予測し導入しました。現在でもクリック率は品質スコアを決める最大の要因です。
このことは広告のプラットフォームとしてのGoogleにとっても都合が良いシステムです。
なぜなら、クリック率が高いということは、それだけGoogleに収益が入るということだからです。
全然クリックされない広告を1位に表示しておくよりも、よくクリックされる広告を上位に表示させる方がGoogleの売上も上がりますよね?そう考えるとクリック率が重要視されている理由もしっくりいくと思います。
ただし、クリック率は広告の掲載順位の影響も大いに受けます。
1位に表示されている広告の方が、8位に表示されている広告よりもクリック率が高そうだということは容易に想像できると思います。
そこで、検索の順位毎に過去のクリック率や競合の広告のクリック率と相対的に判断されて最終的な掲載順位が決まります。
順位 | 検索連動型広告のクリック率 |
---|---|
1位 | 4.54% |
2位 | 1.79% |
3位 | 1.51% |
4位 | 1.17% |
5位 | 0.93% |
6位 | 0.77% |
7位 | 0.68% |
8位 | 0.54% |
9位 | 0.51% |
つまり広告のクリック率が1%ならクリック率が良いですか?という質問には平均5位以下に表示させてクリック率1%なら良い反応ですし、平均4位以上なら広告文を見直す必要があるかもしれないということです。
とは言え、クリック率が低くても良い場合もあります。
それは、コンバージョン率(成約率)が高い場合です。
比較だけしたい人や、情報収集だけしたい人を避けるような広告文にすることでうまくいく場合もあります。クリックされたら全員買うという広告文ができるのが最良の結果ですよね?
品質スコアを構成する要素その
検索クエリ(ユーザーが実際に検索したキーワード)と設定したキーワードの関連度(約10%)
検索連動型広告の場合、キーワードを厳密に設定することも、ちょっと広げて解釈することも出来ます。詳しくはキーワードのマッチタイプとは?をご覧いただくとして、部分一致でキーワードを設定している場合例えば、"クリーニング 大阪"というキーワードに対して、GoogleやYahoo!がキーワードの意味を拡張して"クリーニング店 大阪"などにも表示させてくれます。
この場合、キーワードに"クリーニング 大阪"と完全に一致している場合のみ品質スコアを上げる評価をするということです。(スぺースのあるなし。前後逆、大阪の後に府や市のあるなしなど)
品質スコアを構成する要素その
キーワードと広告文の関連性
部分一致でキーワードを設定している場合(最初はほとんどが部分一致で設定するのですが・・・)
"クリーニング 大阪"というキーワードに対して、"ハウスクリーニング 大阪"などにも表示させることがあります。洗濯物をクリーニングに出そうと思っている人に、家の掃除の広告が表示されても関連性が低いですよね?こういうミスマッチがあると広告の品質を落とすように判断されるということです。
また、以下の2つの広告文の場合、どちらもクリーニングの広告ですが
タイトルにキーワードが含まれているタイトル1の方がより評価されます。
- タイトル1
クリーニング大阪市内宅配無料 - タイトル2
Yシャツ1枚150円の激安価格
品質スコアを構成する要素その
アカウントの履歴 過去のクリック率の統計 (約5%)
アカウントのすべての広告とキーワードの全体的なクリック率によって、評価されます。
ざっくり言えばGoogle もお得意さんを優遇すると言う話です。
広告文がうまくなくて、クリック率が悪かったり、キーワードの設定が間違っていたりと言った事でしたら、きちんと設定しなおせば、ほとんど影響がなくなります。
またこれはあなたには関係ありませんが、法律に触れたり、GoogleやYahoo!の規約に触れた広告を繰り返し出稿していたりすると、強制的に広告を表示させなくする場合もあります。
品質スコアを構成する要素その
リンク先ページ(広告の飛び先)の品質 (約5%)
これも多くの商売に関係ない話です。
キーワードも広告文も"クリーニング 大阪" でOK
でも実際の広告をクリックした先が、全然関係のないサイトなら、評価を落としますよという話がひとつ。
または、サイトに値段が書いていなかったり、個人情報だけ取ってその後で何を売るのか良く分からないサービスも広告を表示させませんよ。というのが2つ目
3つ目はアフィリエイターに多いのですが、検索ユーザーにほとんど内容のない(有益ではないページ)に自分のアフィエイトリンク(自分の報酬になるリンク)を貼ってアフィリエイト報酬を得るという手法が流行った時代がありました。その時に強化されたペナルティです。
※アフィリエイターについては、このページでは説明いたしませんが、ご興味のある方は検索してみてください。
4つ目は、異常に重くてなかなか表示しないサイト
その他、(ウィルスに感染して、または意図的に)ユーザーにウィルスをばらまくおそれがあるサイトなども対象になります。
これらの項目に引っかかった場合、目視での審査が入り、ドメインごと広告出稿が不可になる場合もあります。悪質だと判断された場合、以降の広告アカウントを強制停止されたケースもあります。
品質スコアを構成する要素その
表示URLの成績(過去のクリック率) (約5%)
過去のクリック率が優秀なドメインは、新しい商品やキャンペーンの広告の掲載も優遇されるようになります。
品質スコアを構成する要素その
より細かな設定が必要になってきた要素に以下の3つがあります。
ターゲット地域でのアカウントの実績
東京都全体に配信設定している場合、市区町村ごとに細かい設定をしないとある区では2ページ目が続いてしまったり、予想より上位に表示させてしまったりしてしまいます。
サイトでの広告の掲載結果
広告が掲載されるサイトや同様のサイトでの広告の実績
(ディスプレイ ネットワークで広告を掲載している場合)
デバイスごとの実績
デスクトップ PC やノートパソコン、携帯端末、タブレットなどデバイスの種類ごとに計算されます。
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