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2014.05.12

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リスティング広告で表示回数を増やしながら、 広告費を削減する品質スコアとは?

リスティング広告の運用に関するTIPS 第2弾です。
リスティング広告を自社で運用(インハウスリスティング運用)されていて、リスティングをやめられた方にお話を伺うと、大抵以下の様なことおっしゃられます

「クリック単価が高騰しすぎてやめたよ」

「費用対効果があわない」

「思ったよりアクセスが集まらなかった」

また、現在成果が出ていない方でも

「ヤフーの右側に出して、クリック単価300円もするのに上の3位以内に表示させている他所は採算とれてるのか?」

「もっと上に表示させたら、いったいいくらかかるんだよ?」

・・・なんて思われている方もいらっしゃるかと思いますが、実は掲載順位とクリック単価の関係はそんなに単純なものではないのです。

リスティングでうまくいっていないアカウントを拝見しますと、品質スコア・品質インデックスが悪化してしまっている事が多く見受けられます。

※品質スコア=google adwordsでの名称
※品質インデックス=yahoo プロモーション広告での名称

そのため

  • 1 掲載順位が下がり
  • 2 クリック単価が高騰し
  • 3 表示回数(インプレッション数)が下がり
  • 4 顧客獲得単価(CPA)が合わなくなる

といったことが起きてしまっています。

そこで今回は《表示回数を増やしながら、広告費を削減する品質スコア・品質インデックス》について解説させていただきます。

今回は例として

  • 単価3000円のにんにく卵黄を
  • 同じ成約率1%のランディングページで
  • ABCDの4社が
  • 同じキーワードで

出稿しているケースで考えてみます。

A社 400円
B社 300円
C社 200円
D社 100円

でそれぞれ入札したとします。

これだけですと、A社が1位表示されそうなものですが、実は入札単価以外に広告の品質スコアという指標が加味されます。

ここで品質スコアについて復習しますと

品質スコアとは

~ adwords help より抜粋 ~

品質スコアとは、広告が表示されたユーザーのニーズや興味関心と、広告、キーワード、リンク先ページとがどれだけ一致しているかを表す推定値で、すべてのキーワードに自動的に割り当てられます。広告、キーワード、リンク先ページのすべてが関連性が高く利便性も高いと、品質スコアも高くなります。品質スコアが高いほど、広告の掲載順位を決めるオークションで有利になり、より安い費用で上位に広告を掲載することができます。

~ 抜粋 ここまで~

要するにgoogle もyahoo も検索エンジンなので、検索した結果にあっている広告や結果(オーガニック検索結果)を表示させたいわけです。

ところが入札単価だけでオークションをすると、全く関係ないキーワードにも自社商品を表示させることができてしまっていたんです。

そこで広告に入札金額以外に、「ユーザーのニーズにマッチしているかどうか?」という指標を導入したんですね。

それが品質スコア・品質インデックスです。

品質スコアは1~10まで10段階で評価されます。最低が1、最高10になります。

さきほどの4社の品質スコアが以下だったとします。

  入札単価 品質スコア
A社 400円 1
B社 300円 4
C社 200円 8
D社 100円 10

掲載順位の決まり方=広告ランクの高い順

広告ランクとは?

検索連動型広告の掲載順位を決める指標のこと

計算式は

入札金額×品質スコア=広告ランク

になります。

これを元に広告ランクを計算するとこう↓

  入札単価 品質スコア 広告ランク
A社 400円 1 400
B社 300円 4 1200
C社 200円 8 1600
D社 100円 10 1000

掲載順位は広告ランクの高い順なので掲載順位でソートするとこうなります。↓

  入札単価 品質スコア 広告ランク 掲載順位
C社 200円 8 1600 1
B社 300円 4 1200 2
D社 100円 10 1000 3
A社 400円 1 400 4

つまり一番入札単価を高く設定していたA社は4番目、一番入札単価の低いD 社よりも下に表示されることになります。

更に、クリック単価も品質スコアによって大きく差がつきます。
クリック単価の計算式はこうです。

(自分より一つ下の競合の)広告ランク ÷ (自社の)品質スコア=クリック単価

  入札単価 品質スコア 広告ランク 掲載順位 クリック単価
C社 200円 8 1600 1 1200÷8=150円
B社 300円 4 1200 2 1000÷4=250円
D社 100円 10 1000 3 400÷10=40円
A社 400円 1 400 4 非表示

今回の場合だと、2位に掲載されているB社のクリック単価が1番目高く、3位に掲載しているD社より210円も高いクリック単価で競争していることになります。

※品質スコアが1になるケースは、googleが意図的に表示させない様にしたペナルティの場合が多いです。

このように品質スコアは高い方が、

  • 掲載順位も上がり
  • 表示回数も増え
  • クリック単価も安くなる

と良いことづくしだと言うことを理解していただいたとおもいます。

となると、品質スコアをどうやったら上げられるのか?
が知りたいと思います。

次のTIPSでは、品質スコア・品質インデックス10を連発するための品質スコア攻略法をお伝えします。

リスティング広告で表示回数を増やしながら、 広告費を削減する品質スコアとは?